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ついに出揃ってきたパチスロ5号機を検証する
2005/11/28
| 概要 | レポート | フォトライブラリー | スタッフ評価 |
4号機との違いとは
4号機と5号機では大きく分けて以下の点が違います。
| 1. | ボーナスのストックが禁止。ボーナスが成立するとボーナス抽選は行われません。(CT中も含む) |
| 2. | 押し順などによる出玉増加機能(AT)は禁止。成立した小役は全て払い出されたものと見なされます。 |
| 3. | リプレイハズシも事実上無用に。成立した小役は全て払い出しがあったと見なされるため、はずす分だけ丸損。 |
| 4. | Aタイプ・Bタイプなどボーナスイン回数の規制がなくなり、払い出し総数でボーナスが終了する。 |
| 5. | ボーナスも絵柄毎に別のフラグになった。赤7が成立した場合、同じビッグボーナスでも赤7でなければ揃わない。 |
| 6. | リールの自動停止機能が禁止に。これにより空回ししていてもリールは停止しません。 |
| 7. | ボーナスと小役の重複当選が可能になった。これによりストック機能はなくても、チェリーの4分の1でボーナス成立、といった演出が可能に。 |
| 8. | 絵柄の総数が7つから10個に増加。 |
| 9. | ボーナス絵柄の払い出し枚数が0枚。 |
| 10. | 出玉率の制限が上限・下限とも厳密になり、試験項目も多くなった。 |
細かな違いはこのほかにも様々なものがありますが、プレイヤーとして知っておいて損がないのはこのようなこと。
機種それぞれで複雑怪奇なゲーム性を持っていた4号機時代から、ある程度はどの機種も同じ遊技ルールのもとでの機種作成となったと考えればよいでしょう。
5号機の出玉性能とは。
4号機に比べて“出ない、出ない”と噂されてきた5号機ですが、これまで活躍してきた4号機に比べて本当に“出ない”のでしょうか?
このような噂は主に規則面の強化に起因する趣が強いため、その規則面を簡単に解説しながら検証していきましょう。
まず5号機の型式試験では、出玉の波の範囲がより厳しく限定され、「短期」「中期」「長期」のそれぞれの試験において、“実射”“シミュレーション”の各試験を設定別に行い、全てを基準値内の出玉割合に収めなくてはならないようになりました。
| 「短期試験」 | 400ゲームで出玉率が300%以下。 |
| すなわち400×3枚=1,200枚の投入で3,600枚以上の払い出し(=差枚数2,400枚)以上の出玉は不可。 |
| 「中期試験」 | 6,000ゲームで出玉率150%以下、かつ連続役物比率60%以下。 |
すなわち6,000×3枚=18,000枚の投入で27,000枚以上の払い出し(=差枚数9,000枚)以上の出玉は不可。
連続役物とはボーナスのことで、ボーナスによる払い出し枚数が全体の60%以下でなければなりません。 |
| 「長期試験」 | 17,500ゲームで出玉率55%〜120%未満。 |
| すなわち17,500×3枚=52,500枚の投入で63,000枚以上の払い出し(=差枚数10,500枚)以上の出玉は不可。 |
このような基準をクリアした機種のみが市場に登場してくることになります。単純に考えると1日で万枚を出すような強烈なスペックはなかなか難しいものの、6,000ゲームで9,000枚の差枚数までOKと考えれば、出玉性能としては十分でしょう。
ただし“取りこぼし”も“払い出し”たこととされてしまうのが5号機のルールですから、現実的にはもう少し出玉は減ってしまいます。
5号機のボーナス特性は?
ここまで5号機の基本的な特性を振り返ってみましたが、では実際の出玉のもととなるボーナスはどのようなものなのか? 連荘性能はどうなのか? といった気になるポイントを見てみましょう。
○ボーナスはそれぞれ別フラグ
これまでの4号機では同じビッグボーナスでも青7でも赤7でもどちらでも揃えられる機種が中心でしたが、5号機では絵柄毎に成立したフラグが異なります。たとえば『エヴァンゲリオン』では青7・赤7・黄7と3種類のビッグボーナスがあり、それぞれフラグが異なりますので、青7が成立した時には青7を揃える必要があります。
○ATは不可
5号機では、「内部で成立した役は全て払い出された」ものとしてみなされるようになりました。したがって、毎ゲーム小役が成立しているのに、押し順で揃わない機能は事実上禁止。したがって『獣王』などから流行したAT機能は5号機では搭載できません。
○ストックは不可
5号機ではボーナスをストックする機能は禁止されました。したがって当選したボーナスはそのまま成立となります。
○リプレイタイム(RT)はOK
特定条件下でリプレイの成立確率を大幅にアップさせるリプレイタイム(RT)は4号機時代と同様搭載が可能です。ただし押し順の概念などは禁止、かつ成立した小役は例え揃わなくても払い出ししたことになってしまうルールから、4号機時代のような隠れRTは事実上存在せず、RT中は超高確率でリプレイが揃い、コインが減らない状態となります。
○チャレンジタイム(CT)
4号機時代の一部の機種で搭載されていたチャレンジタイム(CT)の搭載は5号機でも可能となっています。
しかしながら、4号機時代と異なり、CT中の小役は完全取得と同等に取り扱われてしまうこと、CT中のボーナス抽選はないことから、事実上は一定枚数の払い出しがあるボーナスゲームという取り扱いとなります。
○Aタイプ、Bタイプなどの区分がなくなった。
これまではJACゲーム3回のAタイプ(最大810枚)、JACゲーム2回のBタイプ(最大690枚)などのビックボーナスの区分がありましたが、5号機ではその区分はなくなりました。したがってJACゲーム回数の制限はありません。
かわりに「最大払い出し枚数」の規定ができました。成立した小役の払い出し枚数を合計したもので、465枚を超えたら終了するものと345枚を超えたら終了するものの2通りが準備されています。
また、ビッグボーナス中の小役確率は、通常時の小役確率から変化させることができません。JACゲーム中も同様ですので、JACゲーム中なのに通常小役が揃ったりすることがあります。また、全体の獲得枚数を増やすため、ボーナス中のコイン投入枚数を変化させたり、JACゲーム突入率で通常時との差異を演出することになります。
○実際の払い出し枚数は?
465枚払い出しタイプでは、465枚から投入枚数をひくため、実際には最大でも350枚程度の純増枚数となります。1回で獲得できる枚数は4号機に比べてかなり少なめになってしまいます。
その分、大当たりの(合算)確率はおしなべて甘めになっていますから、ローリスク・ローリターンの方向性に向かっているといえるでしょう。
気になる攻略要素は? 実際の出玉は?
○実際どうなの? 出るの?
5号機最初のメダル式のパチスロである『新世紀エヴァンゲリオン』では、ボーナス確率に加え小役の確率に設定差を設けることにより、全体の出玉の差を作っていました。しかし、この方式では通常時の1,000円あたりのプレイ数から設定判別が容易になることに加え、1,000円あたりの回転数が増えるという特性が出るという特徴があります。また、通常時から差がある分、設定差によるボーナスの出玉差異が小さいため、全体的に緩やかな出玉特性になります。
アルゼの5号機では擬似ストックともいえる方法で、出玉の波を規則内に抑えつつも荒くすることを実現しています。
具体的に説明すると、ビッグボーナス後に突入するリプレイタイム(RT)の最中にボーナスが成立した場合、すぐ揃えることも原理的には可能であるものの、実際には高確率でリプレイ、ないしは小役が成立していることから、リプレイか小役の獲得が優先され、事実上、RTは毎回100Gを完走します。その上で、何の小役成立がなされない101ゲーム目以降にボーナスが揃う、という仕組みです。複数のボーナス成立はありませんから最初にボーナスが成立した時点でその後のボーナス抽選はなくなります。
よって仮にビッグボーナスの連荘が成立した場合、ビッグボーナスが成立(純増約300枚)→RT100ゲームに突入(純増約80枚)→ビッグボーナス(純増約300枚)→RT100ゲーム(純増約800枚)と、1ループで約800枚弱の獲得が期待できます。
ホールでの目撃例では12連荘が最高ですが、一撃5000枚(!)です。ただし一撃とはいっても必ずリプレイタイム100ゲームを経ているため、最低1200ゲーム+ボーナスゲーム消化時間で、実に2時間以上の時間が必要です。夜遅くから打つ場合には若干の注意が必要かもしれません。
ちなみに、このリプレイタイムがあることで、連荘させても強制的に「短期」出玉を抑えることに成功している形です。
今後の方向性としても、緩やかな出玉特性をもった『エヴァンゲリオン』タイプと、一撃の破壊力を秘めた『デビルマンタイプ』の2通りに分かれていくと思われます。
○攻略要素は?
ビッグボーナス中と通常時に小役確率をつけられないことから生じる、通常時の小役確率(コイン持ち)などで設定判別できる要素は引き続き残されると思われます。実は小役確率による設定判別は『花火』などに代表されるように4号機時代にも存在したものですから、『エヴァンゲリオン』で判明したからといってこの要素が消えるとは思えません。
魅力的なスペックで型式認定試験を通過させるため設定階層が少なくなる傾向も高いため、設定判別はイコール安定収支につながる可能性が大きいといえます。
次に「取りこぼしをなくす」ということです。これも4号機の初期に流行したものですが、5号機では取りこぼしはそのまま丸損です。上級者と初級者の違いは確実に全てのフラグを取りきることで、そのことだけで格段に勝率が変わってくると思われます。
まとめと今後の方向性
○まとめてみると
ATやストックといった要素はなくなり、瞬間的な出玉の爆発力の魅力は薄らぐことは確かです。
が、しかし、『デビルマン』を見ても分かるとおり、7〜8,000枚程度の差枚数は十分に期待できること、連荘という要素も(擬似かつ自力ですが)残っています。
その一方で完全確率であることから大きなハマリに遭遇する頻度は確実に少なくなります。よって投資を抑えながら、大量獲得の夢も捨てずに楽しむことができることが最大の利点です。
攻略要素も、リプレイハズシなどの技術介入要素や天井・チャンスゾーン等の知識介入要素はなくなりますが、設定判別や小役目押しなどの基本的要素は実行可能、かつ、有効である規則であるため、運やヒキの要素が減り、よりプレイ中の努力が報われる仕様となっているといっていいでしょう。
○今後の方向性
これまで見てきた通り、ボーナス+リプレイタイムの組み合わせによる擬似的な連荘の演出がメインになると思われます。
事実、サミーから登場した『出ました ハクション大魔王』では、絵柄毎に赤7(魔王)が180ゲーム、白7(あくび)が60ゲーム、赤7(カンちゃん)が30ゲーム、そしてレギュラーボーナスが1,000ゲーム(事実上、ほぼ連荘確定)とボーナス後のリプレイタイム回数に差がつけられています。
またロデオの『ど根性ガエル』ではリプレイタイム(ど根性タイム)中に黄色のリプレイをひくと、なんと次回ボーナスまでリプレイタイムが続くという仕様となっています。
このように、絵柄毎に異なるボーナスフラグを獲得枚数やリプレイタイムの回数の差別化要因として利用しながら、事実上の連荘を演出する方向となると思われます。
これまでも、規則改正のたびに、ダメだダメだといわれながらグレードアップされてきたパチスロ機。今回の改正でも事実上、4号機時代よりも高い大当たり確率で投資が抑えられ、やや時間はかかるものの出玉特性もそれなりの数字が期待できるわけで、より魅力的なゲーム性も含め、5号機のこれからに期待です!
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