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幻の沖縄パチンコ  
text by 冬月カースケ
 
バージンロードをウェディングステップで歩いた。南国といえどもそれなりの寒さの沖縄。曇ってはいてもエメラルドグリーンの海はあまりにも美しかった。滞在中はどこにも行かず、時間があるたびに飽きることなく一人海を眺めていた。海辺に建てられたクリスタルガラスの教会の窓から広がる眺望は、息をのむ美しさ。

「タンタタターン タンタータン♪」のリズムに合わせて、半歩ずつ足を運ぶ。どうかウェディングドレスをふんづけませんように……。そんな、ささやかな願いは叶って無事に新郎に娘をバトンタッチ。25年間の月日がまるで夢のようだ。まるで浦島太郎の玉手箱を開けたかのよう。走馬燈のように過ぎゆく日々。

そうか、「生きる、生きている」ということはこういうことなのか。改めてそんなことに気づく。年末には、25年ぶりに高校の同級生たちとも飲む機会があり、お互い老けはしたけれど、あたかもタイムスリップしたようで、当時持っていた雰囲気は、みんな変わらなかった。でも中には若くして亡くなった旧友の話も出たり、それなりにみんな苦労してここまで歩いてきていた。「オヤジが2年前、火事で死んじゃってさ」「2回目の結婚もうまくいかなくて、一人で残された子どもを育てているんだ」「仕事で大きなミスをして会社がつぶそうになったよ」……そんな事も明るく語る友だちと飲んでいると、本当に感慨深い。

しかし、その中でもやはり原発事故の影響はもっとも大きな影を落としている。福島のかつての悪友たちは口々に「アレ(原発事故)さえなければなあ〜」と語る。義理の弟も勤めていた温泉宿が風評被害でつぶれて、無職になっていた。個人的には、娘の結婚だなんだと「幸せ」な気持ちになった年末年始だけど、周りを見れば相も変わらず厳しいことが多いのだと思う。





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