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「闘病」&取材日誌  
text by 冬月カースケ
 
なんと時間をロスしてしまったことか……巷で流行りの「インフルエンザA型!」火曜の夜から、急に症状が出始め、水曜は朝から高熱。辛い身体を引きずるようにして病院に行けば「ストライク」の診断にガッカリ。イナビルという抗ウイルス剤を処方してもらう(数年前にかかった時は確かタミフルかリレンザだったと思うが、すでに治療薬は進化しているとみえる)。

さすが近代医学ともいうべきか、その日から熱は下がり始めた。とはいうものの、木曜も起きることは、ままならず最低限のデスクワークが精一杯。金曜はまだだるいものの、昼からゴソゴソと起き出して、たまっていたデスクワークを片付ける。それでも体力がまだ回復していないせいもあり、長い時間は気力が続かない。本を読んだり、年末年始に録画しておいた映画を見たりダラダラと過ごしてして夕方前には寝る始末。

土曜になると、かなり体調も良くなり、昼前には着替えてこまごま動いたりしたが、夕方にはだるくなってしまい「無理は禁物」と前日同様、早目に就寝。闘病(というほどのものではないが)5日目となる日曜日は、「やあやあ、身体が軽い!」というわけで、バリッと起き出した。医者にも5日間は外に出ないようにと言われていたので、そのリミットの日が来たようだ。

年末からこのかた、全く休みらしい休みがなかったので、はからずも久しぶりの骨休みとなったのだが、その分予定していたことが、パーになったしまったことの方が惜しまれる。でもまあ休んでいる間、片づけなければならない仕事のいくつかと、「見なきゃ」と思っていた映画も見られたからさほど無駄な5日間ではなかったと思うことにしよう。

映画は、BSで放映された「寅さんシリーズ」や、2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品し、寺島しのぶが最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した「キャタピラー」を見た。前者はいつも見ているマイフェバリットの作品だから、好きすぎて今更どうってこともないのだが、後者には参った。鬼才・若松孝二監督の面目躍如ともいうべき、スーパーヘビーな作品だった。戦争で四肢を失った夫を介護する妻の日常が淡々と描かれ、アメリカ映画の秀作「ジョニーは戦場に行った」を彷彿とさせる。

どちらの映画も「救い」がない(まったくないということではない)という点が共通している。しかしそれこそ戦争が持つ本質であり恐ろしさだろう。狂気に駆られていたある人物こそが「正気」だったという結末(冬月はそう感じた)は、絶対に忘れてはならない視点だ。重いことは間違いないが、是非多くの「大人」の人に観てほしい映画である。(子どもには刺激が強すぎるだろう)





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