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ぱちんこ 必殺仕事人IV  
 

実戦データ
店舗名 関東K店
換金率 等価
遊技ルール 無制限
機種名 ぱちんこ 必殺仕事人IV
投資 回転数 絵柄 予告 リーチ
総投資額 10000円
総回転数 177回
大当たり回数 0回
確変回数 0回
総出玉数 0個
換金額 0円
収支 −10000円

■こういう時があぶない

結局、昼近くまで、溜まっていたデスクワークを片付ける。昼になれば日差しもさすかと思えばさにあらず。雨は降り続き、どんよりした空模様はまるで夕方のよう。このまま休んでしまおうかとも思ったが、そうもいくまい。当初の予定どおり昼過ぎ開店に間に合うように家を出た。まずはI店(等価)に向かう。着いたのは、開店時刻の少し前。何かが目当てのお客さんが20-30人ほど並んでいる。明日入るのは「覇王伝・零」や「宇宙をかける少女」などだ。以前、取材した感じでは、どれも面白い台だとは思う。しかし、この店の新台初日は打てた試しがないので、明日もあえて狙わない。

もはや、新台入れ替えが甘いなんて店はどこにもない(近隣では……)のだ。ましてや等価交換となれば一層その傾向は強まるだろう。早く来たお客さんにそちらはお任せして、自分は後塵を拝して入店する。一応、ベールをかけてある新台もチラリと見ておくがやはり打てそうな感じはない。次にいつも打っているシマに入るも、おやまあというくらい厳しい。

機種一律ではなく、台ごとに差がある調整をしてくる店なのだが、差はなくどこかしこもオール締めという雰囲気。マックスやミドルも急いで見歩いたが、どこにも打てそうな台はない。無理して打てば怪我を負う可能性が大。よって、残念ながらI店をとっと後にする。

次はS店(等価)。色々な点で好きではない店でもあり、しかもこの度の1パチ増加、スロ増大という変化で打つ台がますます少なくなっているから気が進まないが、1台でも打てる台があればなあ。入れ替え前なので、比較的お客さんは少ない。それでもすでに席は、かなり埋まっている。空き台を順番に見ていくも、ここもまた全然ダメ。時間がもったいない。ほうほうの体でI店を後にする。

そして、P店、H店、Q店(ともに等価交換)と流浪していくも、全然ダメだ。あまりの渋さに具合が悪くなる。ついに怖れていた事態が来たようだ。まるで打てないではないか。近くを回っているとはいえ、これだけ回れば時間もかなり経っている。このままでは、実戦コラムが成立しないという個人的事情もそうだが、この暗雲たれこめる事態そのものが気持ちを重くさせる。

最後の頼みはかつてのホームのK店。最近はもはや覗くことすらしていない。まさに隔世の感あり。雨に濡れながら、駐車場から店内に入ると、ここもガラガラ。4パチのシマには一人か二人が座っているだけ。こんなんで「営業」は成立しているのだろうか。チラリと台を見てから、小用を済ませにトイレに立つと、おやまあ店長が入ってきた。並んで用を足していると珍しく向こうから話しかけてきた。

毎日のように数年間通っていた店だけに、冬月の正体はほぼ露見している(と思う)。「どう? どこも渋いでしょ。アケている店ないでしょう?」「そうですねえ。状況がまったく変わってしまいましたね。」「そうなんだよね。一物一価やら、イベント規制やら、何やらもう、我々の首を絞めることばっかりなんだよね。」「困りましたねえ。」「困ったねえ。」……あな珍しい、パチプロと(その敵であろう)店長の会話。

どうやら共通の敵がどこかにいるらしい。長い間、日本全体を覆う不景気とそれに追い打ちをかけた大震災と原発事故。現場の意向や状況とはかけ離れたお役所の行政指導。年金、医療、福祉予算の削減、それを口実にした消費税値上げの動き。どこをどうひっくり返してもいい材料が見あたらない。歴史的に見るとこんな時が危ないのだと思う。閉塞的な状況だと感じると、我々は強いリーダーシップを求めたがる。

「どこかおかしい」と思っていても、過激かつ分かりやすくダイナミック(に感じる)に物を言う人に支持が集まる。かつてのドイツがそうであったように。各地に、強権的な政策を打ち出す首長や政治家も増えている。くわばらくわばら。かつて歩んだ道を再び繰り返してはいけないと思う。そんなことを考えて、ため息をつきながら二人でトイレを出る。


■降り止まぬ雨

なんだかK店が無性にかわいそうに思えてならない。(さんざん食わしてもらっておきながら都合のいい話だが……チラリと見るとカウンターにいるべっぴんの女の子も所在なさげで元気がない。打てそうな台は何かとか、そんな「さもしい」気持ちで台を漁っている自分が恥ずかしくなる。こんな気分になったのはおそらく始めて。

「仕事人4」に座った。「出る出ない」は別にして、今日の最後は、この店で打とう。同じ負けるでもK店で負けるほうがいい。見た目どおり回りは、まったくもって厳しかった。1万円で177回転、途中で一度だけ疑似連が続いただけで後は、何も起きずに静かに席を立つ。ぼーっとアレコレ考えながら過ごした30分間。こんな気持ちでパチンコをしたことはあまり記憶がない。

長く続けていると、色々な気持ちになるものだなあ。チャレンジしなければならないのは、スキーだけじゃなくて、他にもたくさんありそうだ。外に出れば、相変わらず降り止まない雨。真っ暗な空から舞い降りて、我が身を濡らす。まだまだ復興が進まない被災地や原発避難地域では、冬月なんかとは比べものにならないくらい冷たく感じる雨だろう。
text by 冬月カースケ


 
 
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