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パチプロ実戦攻略データ


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CRプレミアム海物語 プラチナ  
 

実戦データ
店舗名 関東I店
換金率 等価
遊技ルール
機種名 CRプレミアム海物語 プラチナ
投資 回転数 絵柄 予告 リーチ
総投資額 2500円
総回転数
大当たり回数
確変回数
総出玉数
換金額 392500円
収支 390000円

悪魔のささやき

開店時刻の10分前。いつもの駐車スペースに車を止めた。降りたところで足元に何かが見えた。おや、財布みたいだ。手にとってみると紛れもなく財布だった。中を開けてみると、1万円札の束が収まっていた。目視だけでも30枚くらいはありそうだ。そのほかにもサイドポケットにID関係のカードが数枚が収まっている。

一瞬、悪魔の声が冬月の心にささやく。「今月はパチンコでも負け続き、いただいちゃえ!」と。でもその一方、天使の声もまた聞こえてきた。「誰も見てなくても、おてんとさんが見てるよ。恥ずかしい生き方しちゃダメだよ」と。まあ、財布を落として青くなっている主の顔を想像すれば、届ける手しかないだろう。

過去に何度もバッグや財布を落としたり盗られたりしたことがある冬月は、その大変さ、しんどさが誰よりもよく分かる。さて、どこに届けるべきか。ちょいと考えたが、まずはお店の前で行列の整理をしている店員さんに渡すのが一番だろう。ちょうど顔見知りでよく話すベテランの桑田さんがいたので、事情を話してくだんの財布を渡す。中を見るとギョっとしていたが、すぐに真顔で「絶対になんとかします」ですと。

開店時刻になり昨日見つけた「プレ海・ミドル」に真っ先に駆け寄ると、なんということ。据え置きどころかさらに二回りくらい大きくアケになっている。夕べ試し打ちをした時点で1000円25〜26回転もあったというのに。どういうことか? これならば30回転を超えてくるのではないか。首をかしげつつどこかにワナがないかどうか慎重に見ていくが何にもない。これは夢か????

いざ回しにかかると、最初の1000円で43回転、そして次もそんな調子。何かに騙されいているかのよう。そして2500円を投資した瞬間に泡が出てスーパーにいったと思ったら、ギュイーンと珊瑚がいきなり持ちあがった。サムくん朝イチ降臨! もちろん確変大当たり確定の瞬間で、周りの視線が痛いかも。でも今月は負け続きなんだぜ、このくらいの幸運があってもいいだろう。

この当たりがなんと10連チャンもしてしまった。確変が終わると時短で引き戻してまた確変というパターン。1時間もしないうちに7万円近くの勝ちになっているとは驚き。連チャンが終わって一息つくべく席を立とうとしたら、「お客様、失礼します」と桑田くんとネクタイをした店長クラスの人に声をかけられた。

あの後、落とし主が現れて、お礼をしたいのだという。当然のことをしたまでなので丁重にお断りするも、是非にということで一応事務室みたいなところに連れて行かれた。おや、愛しのCATさん(感じのいいスラリとしたコーヒーレディ)も休憩中だ。初めて入る事務所は、いつかテレビの特番で見たようなスペースだった。ほどなく落とし主が現れた。妙齢のどこか品のいい綺麗なご婦人だった。(いわゆるパチ屋にいるご婦人とはまるで違う不思議な雰囲気である)

丁寧にお礼を言われた後、「お金よりも大事な私の命ともいえるものが入っていたのです。本当にありがとうございました。神様はいるのだなと感激しました」。いや神様じゃないしと思いつつ部屋を去ろうとすると、「お礼です」と大量の福沢さんを掴まされた。冗談じゃないので丁寧に「けっこうです」と断って部屋を出た。

その瞬間、携帯が鳴った。なんだろうと思って出てみると、先日受けたスキーの検定事務局からだった。「先日の受験についてですが、当方の集計ミスで冬月さんは合格していました。申し訳ございませんでした。改めて合格証をお送りします」ですとさ。ああ、驚いたと同時に10年の努力が実ったよろこびで嬉しさ爆発!

パチンコだけではなく……

そんなこんなで、ようやく回る台の前に戻ることができた。着席して遊技を再開した瞬間に、盤面のクジラッキーがクリルと一瞬動いた。これは誰にも気付かれないプレミアアクション。果たしてテンパイは……と思って固唾をのんで見守ると、お見事カニとタコのダブルリーチとなり確変大当たりが確定。この当たりがまたもや10連チャンということで、実質20連チャンの大爆発。早くも別積みコーナーにドル箱を移動させられた。

桑田くんがニコニコして寄ってきて、「ありがとうございます。いい宣伝になります」ですと。もしかして俺はサクラなのか。まあいいや、その後も打ち続けると、当たるも当たる。単発が来ればその後は長い確変。そして回りの良さに後押しされて、夕方までの当たりは40回を記録。玉はすでに5万発を大きく超えていると思う。

肩身が狭いのでもう止めたいと思うけど、あまりにも回るので止められない。もういいや、行けるとこまで行くぞ、今日は。ここ数年のフヅキの帳尻あわせでもあるかのように、その後もキュインキュインと当たりが続き、ついに夜には9万発を超え、大量のドル箱が積み上がった。もう肩身が狭すぎて、さすがに9時を回った時点でヤメにした。(このまま閉店まで出続ける気がしてならない。それじゃあ、お店に悪すぎる)

玉を交換すると自己最高の10万発弱となった。過去に「中森明菜」で8万発超えがあったが、それを更新した。しかもその時は2.5円だったが、今回は等価である。抱えきれない特殊景品になることが予想できたので、景品交換はせずにカードに残高を貯めて肩身の狭い思いでそそくさと店を出る。

駐車場に行くと、朝方のご婦人の姿がチラリと見えたような気がした。近寄るともういなくて、代わりに車のウインドウにテープで何やら封筒がとめてある……。中を開けると手紙と共に大量の福沢さんが。慌てて辺りを探してみるも、つい先ほどまでいたはずなのにどこにもいない。まるで物の怪のようだ。同封の手紙は「命よりも大事なものが入っていた財布を拾っていただき感謝しています……」みたいな内容だった。

釈然としないが、そうだ、被災地岩手の小学校で「文具が足りないから支援してほしい」というメールがあったな。そこに送ろう、そうしよう。と思って車のドアを閉めると、何やら駆け寄ってくる影。愛しのCATさんだ。今日は遅番だったのね。「こんばんわ。いま帰り?」と声をかけると、耳たぶを赤くして、もじもじしている。しばしの沈黙の後、「あのう○○○○。××××」と言われた。これは夢か幻か。

そんなわけで帰りはすっかり遅くなってしまった。家に帰ると季節はずれの年賀状がポストに入っていた。10年くらい前によく飲みに行っていた友だち。なんだろう?と思って文面を見ると、「あの時はありがとう。カースケは命の恩人だよ。このハガキは大事にね」と一言だけ書いてあった。何のコトやら? ああそうか、当時リストラされてお金に困って住んでいたアパートを追い出されそうになった時に家賃を肩代わりしてあげたことだろう。

いぶかしながらハガキをもう一度見ると、番号のところに赤いマーカーが引いてあった。もしやと思って調べてみると、下6桁が1等の大当たりだった。液晶テレビ だの海外旅行・国内旅行だのが選べるやつ。ははあ、ヤツらしいや。これはありがたく頂戴しよう。

何だか狐につつまれたような不思議な一日だった。こんな日があるのだなあ。暖かい布団に入ってうつらうつらしていると、どうやら夢を見たらしく、夜中に目を覚ました。「画期的な放射能の除去システムが完成しました。明日には福島の現地が元通りになります。みなさんご安心ください。そして世界中の原発と核兵器が2012年中にすべて廃絶することが決まりました」とテレビのキャスターがニコニコしながらニュース原稿を読み上げている。(そのキャスターは昼間会ったあの妙齢の女性にとてもよく似ていた)

明日の夢は、マイケル・ジャクソンと忌野清志郎と親友のMが死んだのはウソだったってのがいいな。そんなことを考えているうちに、いつのまにか深い眠りに落ちた。

≪この記事はエイプリルフール企画用に作成されたものです≫
text by 冬月カースケ


 
 
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