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『CR天地を喰らう 99V』  
text by 冬月カースケ
 
筐体画像 「渋滞の交差点。一晩中、御礼のクラクション以外は聞こえなかった」これはあの3.11の被害の直後に誰かがツイートしたもの。日本人のモラリティの確かさを裏付けるつぶやきで、外国にも紹介されたようだ。

つい先日、冬月も同様な出来事に遭遇した。大事な用事で都内に出掛けるため最寄りの駅に行ったところ、人だかりができていた。隣駅で人身事故があり、列車が止まっていたのだ。

仕事や学校は勿論、受験シーズンでもある。冬月以上に困っている人ばかりだろうが、誰一人粗野な態度をとることはない。静かに行儀よく、じっと耐えるように運転の再開を待っている。2時間近くもたった頃にようやく運転再開。ホームは人であふれていたが、そこでも押し合い、他人を押しのけて乗ろうとするような人は誰もいない。改めて日本人のモラリティの高さを知った。

しかし、ふと思う。これは「美徳」かもしれないが、果たしてそれだけだろうか? 何が起きても「仕方ない」「起きてしまったことなのだから」とよく言えば「達観」、悪く言えば「あきらめてしまう」のはある意味では、危ない思考なのではなかろうか。

「長いものには巻かれろ」「お上には逆らえない」これらは、子どもの頃からよく聞いた言葉。あの原発事故の要因の一つにはそういう我々の意識があるのではなかろうか。

「暴れる」必要はさらさらないけど、簡単にあきらめ、問題の本質から目を逸らすこともまたよくない。もう一つの生き方を探らないとこの国は、またかつて歩んだ道に戻ってしまうのではないだろうか。そんな小難しいことを考えながら出掛けた。




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