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『CRリング 呪いの7日間FPL』 他  
text by 冬月カースケ
 
筐体画像 韓国での大規模な海難事故。多くの犠牲者を出しいまなお救出活動は難航しているようだ。一刻も早い事態の回復と犠牲になった方たちの冥福を祈りたい。事故の原因については色々と言われているが、それはそれとしてどうしても許せないことがある。

この海難事故を「ざまあみろ」とか「天罰だ」とか「おめでとう」などという書き込みがネット上にあること。どんなにその国のことが嫌いであっても、人として言って(書いて)いいことと、悪いことがあるだろうと思う。

冬月はとくに親韓や親中ではないし、それぞれの国に批判されるべき点があるという主張も理解できる。しかし、それとこれとは別だろうと思う。憎しみの連鎖はとても悲しいものだし、新たな憎しみを生み出すだけだ。

そういう人たちの中にはこの業界のことも敵視している人が多いとも聞く。好き嫌いや批判はあってもいいと思うけど、その根底にあるものにはどうにも納得できないことがあるように感じてしまう。

故人となった田山幸憲プロは晩年に、中国人女性に恋をした。難病に陥り祖国に帰った彼女が亡くなるまで資金援助を続けたことが「パチプロ日記」に書かれている。結婚するわけでもなく、性的な関係を持つでもなく、ただその人のために援助をした田山さんのことをこんな時にふと思い出すのだ。

若い読者の方にはもはや名前さえ知らない人が多いだろうが、タッキー兄さんや冬月にとっては、ある意味で憧れ尊敬する市井のパチプロなのだ。「パチプロなんてなるもんじゃないよ」「カタギの衆に迷惑を掛けないようにひっそりと生きなきゃいけないよ」「ガツガツするヤローはみっともない」など、その生き方はどこか清々しくてそしてそれゆえに自由だった。

全国各地から田山さんを慕って訪れるファンも後を絶たなかった。文章力も高く、まるでひとつの物語を読んでいるかのようなパチプロ日記は、多くの人に愛されてきたのだ。今でも時々バックナンバーを出して読むことがある。その独特のテイストはやはり魅力的で、そのけれんみのない生き方にどうしても惹かれてしまうのだ。もちろん田山さんには「○○人だから●●」なんて発想はまったくなかっただろうと思う。

舌ガンというやっかいな病で早くに逝ってしまった田山さん。その田山さんが亡くなった年齢を冬月も越えてしまった。生きていることの有り難さをかみしめ、その「生」を無駄にしないようにしていこうと思う。




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