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スロ原人 編 |
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![]() 最初に、この『スロ原人』を変則押ししたと書きましたが『大江戸漫遊記』や『ブリチカ-30』と違って面白くないという意味ではありません。『アステカ』かよっと微笑みながら打ってましたから。こないだは『タコスロ』を例に出しましたが、昔を知らない人たちには申し訳ないです。ただ、自分のパチスロに対する好みが確立された時期の機種たちって、どうしてもことあるごとに思い出しちゃうんですよ。同一メーカーの過去の機種や、他メーカーでも似たようなスペック・ゲーム性の機種を参考にすると、早くから攻略ポイントを見つけやすいと前に書きましたが、実はコレって自分の好みを探る時にも役に立つんですよ。だからちょっとの時期でも面白いと感じた機種のことは覚えておいてくださいね。人の好みなんてそれぞれだから、後から人にいわれて気付くことも少ないですし、後で気付いたとしてもオイシイ時期は逃しちゃってますから。 タイトルから脱線気味なので、元に戻しましょう。『スロ原人』をきっちり攻略するなら、変則押しがベストです。中→右と押して、リプレイが左上がりにテンパイしていればハズレ確定。それ以外なら小役orボーナスとなります。変則押しをしたところで、メイン役もリプレイも取りこぼさないからリスクも少ないですし、ホント笑っちゃうくらいわかりやすいんですよ。実際、多くの機種で変則押しが有効とされているのは、成立役を見抜き取りこぼしを減少させる効果を狙ってのことです。簡単に言うと『パチスロ北斗の拳』の中押しみたいなもの。特に5号機は出玉性能試験の際に「成立した小役は全て取得する」前提で計算されるので、一般論としては取りこぼしは百害あって一利なしとなります。だから個人の主観を除くべき攻略誌は、ベスト手順として変則押しを勧めることが多いんです。まとめると、出玉性能をフルに引き出すのが、変則押しの功となります。 ではその逆、変則押しの罪。ホント笑っちゃうくらいわかりやすい変則押しは、ボーナス未成立ということも赤裸々にしてしまうということです。アツい演出が出ても、リールでボーナスを否定すれば残念パターン確定。特にこの『スロ原人』は1リール目で中段にリプレイが停止した時点でほぼ終了(ボーナス成立後もリプレイ確率がアップしない)。 この潔さが好きという人もいるでしょう。ただ、攻略誌ではないので、個人の主観をバリバリに入れさせていただくと、オチャメな演出も楽しみたいから変則押しだけで一日を過ごすのはありえないという結論に。結局、変則押しでアツい小役を引いたら順押しに戻す。リーチ目っぽくなる場所は狙わない。これが個人的に『スロ原人』を楽しむ打ち方になりました。 ![]() 『スロ原人』を打ったことのない人にとっては、最大の魅力も欠点も変則押しということしか伝わらないかもしれませんが、どの機種も魅力と欠点は表裏一体です。冒頭に挙げた「いかに左リールから押してもらえるか(笑)」というのは、すぐに変則押しを試してしまう上級者にも、その機種ならではの楽しみ方を提供したいという業界全体の決意(大袈裟だなぁ)と受け取れます。だから、上級者になればなるほど、その意を汲み取ってもっといろいろ考えて・楽しんでプレイする必要もあるんだな。「楽しもうと考えられる」人ほど、順押しに帰ってくる。そういった感じで左リールから押してもらえる努力をしている機種ということを強く感じました。 ベストでない手順をすると「百害あって一利なし」はあくまでも一般論。ただ、その人の好みや、やり方によっては「一害あって百利あり」になるかもしれません。ただ、いつでも変則押しをすれば全てがわかる──困った時に帰る場所がある──というのは非常にありがたいことじゃないでしょうか? 帰れるところがあるからこそ、普段はちょっと冒険できる。左リールから押しても狙いが正確なら小役の取りこぼしもないんだし。どんな機種もそうですが、この安心感にどっぷり浸かったベスト手順ばかりしていると(それが好みなら問題ないけど)、意外な面白さに気付かないことも多くなってしまいますよ。 な〜んて、黙々と変則押しをしている隣の人を見て思った実戦でした、ハイ。 text by 佐々木真
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