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パチスロの計算(3) 編 |
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![]() 忘れちゃった人は、計算編その2をチェック! 「私の台の回転数は?」というタイトルのところで使った計算をもとに今回のデータを検証してみます。ただ、そのままデータを当てはめるのではダメです。RT中は通常時とコインの増加(機種によっては減少)速度が異なるので、新たな項目を増やしてみます。 コインが増える要因 ・1000円を入れて借りたコイン……50枚 ・BIGで獲得したコインの全て……7100枚 ・REGで獲得したコインの全て……374枚 ・RT中に増えたコインの全て……342枚 コインが減る要因 ・RTを除く通常時で消化したコイン……5774Gで??枚 ・流したコイン……1861枚 問題となるRTをボーナスと同様の扱いにしただけで、前回の計算式と全く考え方は同じです。ただ注意しなければならないのは、RT中も増加(減少)枚数をチェックしておくこと。多くの機種の場合は、RT中もコインの増減枚数をボーナスと合わせて表示しているので、最終ゲームで確認してメモを採るくらいで大丈夫でしょう。それから、通常時のゲーム数から必ずRT分のゲーム数を引くこと。RTを含めない通常時の回転数を出したいんですから当然といえば当然です。そこで今回は総ゲーム数の6129Gから355Gを引いて、5774Gを純粋な通常時として計算します。 前回と考え方は同じなのでサクッといきますね。ボーナスとRTと現金投資で「7100枚+374枚+342枚+50枚=7866枚」のコインが出てきたのに、終わってみれば1681枚。「7866枚−1681枚=6185枚」が5774Gの通常時に消えていったわけです。5774G回すには6185枚かかったので、1Gを回すには「6185枚÷5774G=1.07118枚」が必要。つまり、1000円あたりの回転数は「50枚÷1.07118枚=46.68G」という結果になりました。RTの外見は通常時っぽいけど、実はボーナスの一種と考えれば、実は前回の計算式でもできたわけです。 ![]() 前回のものに当てはめるなら「全てのボーナスの獲得枚数・投資金額・RTの増減枚数・通常時のゲーム数・RTのゲーム数」のみメモしておけば、計算できることはわかりました。ただ、この方法はムダが多くなってしまいます。そのムダとは皮肉なことに、わかりやすくするために考えた「RTをボーナス扱いにする」ということ。『新世紀エヴァンゲリオン』は、ベルとスイカの出現率に設定差があり、設定1と6では1000円あたりの回転数も雲泥の差となるのはご存知でしょう。極端なケースを例にすると、RT中にモリモリとベルが取れて通常時がサッパリだった場合……RTをボーナスとして考えていると高設定を見落としてしまう可能性もでてきてしまうのです。いや、あくまでも極端な例ですけどね。そんなムダを省くためにも、攻略ライターは全ての小役データを採って、使える数字は全て使います。ちなみに今回のデータはこんな感じ。 通常時の小役(5774G) ベ ル……836回(1/6.91) スイカ……55回(1/105.0) チェリ……73回(1/79.1) リ プ……740回(1/7.80) RT中の小役(355G) ベ ル……53回(1/6.70) スイカ……3回(1/118.3) チェリ……4回(1/88.8) リ プ……282回(1/1.26) リプレイは、通常時とRT中で出現比率が変わるので分けて考える必要があります。しかし、それ以外の小役は同じ確率で抽選されているので、まとめることも可能でしょう。リプレイ以外をまとめてみましょう。 全ての小役(6129G) ベ ル……889回(1/6.89) スイカ……58回(1/105.7) チェリ……77回(1/79.6) あとはリプレイさえわかれば通常時でロスしたコインを計算できます。基本は前回やった計算式と同じです。ボーナスをベルなんて感じで置き換えればいいだけのハナシですから。ちょっとやってみましょう。 投入したコイン……6129G×3枚=18387枚 ベ ルのコイン……889回×10枚=8890枚 スイカのコイン……58回×5枚=290枚 チェリのコイン……77回×4枚=308枚 6129Gを回すのに18387枚投入しました。小役の払い出しは全部で「8890枚+290枚+308枚+(リプレイ回数×3枚)=9488枚+(リプレイ回数×3枚)」でした。ってことがわかりますね。さぁ、問題のリプレイです。実はリプレイは規定によって1/7.3よりも悪い確率にしてはいけないことになっているので、よほど特殊な機種(『パチスロ北斗の拳』の変則押しでボロボロ取りこぼすとか)以外は解析なんかがなくても通常時のリプレイ確率は1/7.3と考えて問題ないんです。さぁ、その1/7.3で考えてみましょう。ヒキ云々を除くとすると6129G回せば「6129÷7.3=839.59回」はリプレイが成立することになります。そこで、上の計算式にこの数値を押し込むと「8890枚+290枚+308枚+(839.59×3枚)=9488枚+(リプレイ回数×3枚)=12006.77枚」が小役の払い出しの全てに。よって、6129G回すのにかかったのは「18387枚−12006.77枚=6380.23枚」。1Gを回すのに必要なのは「6380枚÷6129G=1.040991枚」。1000円あたりの回転数は、「50枚÷1.040991枚=48.03G」だったということになります。 ここまでたどり着いた皆さん、ホントお疲れさまでした。ご褒美というわけではありませんが、攻略ライターの計算式で密かに重要だったことを書いておきます。それは、リプレイ確率の補正が重要だということ。最初の簡易計算の1000円あたりの回転数は46.68G。それに対し、小役出現数からの計算では48.03G。この1.3Gの差は、そもそも今回の実戦データはリプレイのヒキ弱だったことに起因してます。せめて最初から1/7.3と確率がわかっているリプレイくらいは補正して、より信頼できる数字を探っていくのが攻略の第一歩なんです。 ここまでの計算を全て理解できたかはわかりませんが、加減乗除しか使ってないので数学的には簡単なハズです。5号機は、ある程度目押しができて小役回数もチェックする人なら、誰でも攻略ライターと同じだけの分析ができるんですよ。ちなみに、この程度の計算式に当てはめるだけで、雑誌の計算間違いもたまに見つけられたりします。さらにいうと、今回の実戦データをじっくりエクセルに貼って計算されると、私がスイカを2回取りこぼした(出現数にはカウントしてます)こともバレてしまいます(笑)。 text by 佐々木真
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